開業ガイド 設備・投資 2026年版 2026年7月19日

うなぎ屋の厨房設備と初期投資
必要な機器一覧と費用を抑える考え方【2026年版】

この記事の結論

  • うなぎ屋の厨房には、うなぎを焼く焼き台を中心に、冷蔵庫、炊飯設備、シンク、作業台、包装設備などが必要です。
  • 初期投資は、客席の有無、物件がスケルトンか居抜きか、設備を新品でそろえるかで大きく変わります。
  • うなぎ屋は原価が重い業態のため、良い設備をそろえるより、回収できる規模で始めることが大切です。

うなぎ屋の開業を検討するとき、「どんな設備が必要で、いくらかかるのか」は最初に直面する現実的な問題です。うなぎは焼きの工程が品質を左右するため、一般的な飲食店とは異なる設備要件があります。本記事では、うなぎ屋に必要な厨房設備を役割ごとに整理し、初期投資を抑えるための現実的な考え方——居抜き物件の活用、業態選択による設備の絞り込みまでを解説します。

うなぎ屋の設備が特殊である理由

うなぎ屋の厨房が一般的な飲食店と異なるのは、「焼き」という工程が品質の中核を占める点にあります。ここに設備の特殊性が集中します。

高温・長時間の加熱に耐える設備が要る

うなぎは強い火力で繰り返し焼く工程を経ます。そのため焼き台は高温に耐える構造が求められ、周辺の内装や排気設備にも相応の対応が必要になります。

煙と匂いへの対応が不可欠

うなぎを焼くと大量の煙と強い匂いが発生します。これは集客上の武器にもなりますが、近隣への配慮と消防・衛生上の要件から、排煙・換気設備は妥協できない部分です。物件選びの段階で、排気ダクトを設置できるかが重要な判断材料になります。

食材の保管能力が重要

うなぎは高単価かつ仕入れ価格が変動する食材です。まとめて仕入れて適切に保管できる能力は、原価管理に直結します。保管設備が小さいと小口仕入れを繰り返すことになり、コスト面で不利になります。

設備は「業態」で決まる

必要な設備は、店内で生きたうなぎを捌くのか、加工済みを仕入れて仕上げるのかで大きく変わります。前者は設備も技術も要求水準が上がり、後者は必要な設備を大きく絞り込めます。

うなぎ屋に必要な厨房設備一覧

うなぎ屋の開業に必要となる主な設備を、役割ごとに整理します。

設備役割備考
焼き台うなぎを焼く中核設備炭火・ガス・電気など方式により価格と運用が異なる
排煙・換気設備煙と匂いの排出物件の構造に依存。後付けが難しい場合がある
冷蔵庫うなぎとタレの保管保管能力が仕入れ効率と原価管理に直結
炊飯設備ご飯の炊き上げうな重・弁当の品質を左右する
シンク・給排水衛生管理の基本保健所の許可要件に関わる
作業台・調理器具仕込みと盛り付け動線設計で作業効率が変わる
包装・容器設備テイクアウト対応持ち帰り主体なら重要度が上がる

焼き台の選択が最も重要

焼き台はうなぎ屋の設備投資における中心です。炭火は仕上がりの評価が高い一方で、火起こしの手間や燃料コスト、火力管理の技術が必要になります。ガスや電気の設備は、安定した火力と省力化という利点があり、標準化された運用と相性が良い選択です。

初期投資はどこで大きく変わるか

うなぎ屋の初期投資は、店舗の作り方によって大きな幅が生まれます。差が出るポイントを整理します。

1. 客席の有無

客席を持つ店舗は、内装・空調・テーブル・椅子・トイレなど、厨房以外の投資が一気に膨らみます。加えて面積が必要になるため、家賃という固定費も重くなります。テイクアウト専門であれば、この部分をまるごと省けます。

2. 物件がスケルトンか居抜きか

スケルトン(内装なしの状態)からの工事は自由度が高い反面、給排水・電気・ガス・排気の工事費が大きくなります。一方、飲食店の居抜き物件であれば、既存設備を活用して工事費を圧縮できる可能性があります。

3. 設備を新品で揃えるか

厨房機器は新品で揃えると高額になりますが、中古やリースという選択肢もあります。初期投資を抑えたい場合は有効ですが、故障リスクや保証の有無を含めた総コストで判断する必要があります。

初期投資の考え方

うなぎ屋は原価が重い業態です。だからこそ、開業時に大きな借入を背負うと、その返済がさらに経営を圧迫します。「良い設備を揃える」より「回収できる規模で始める」という視点が重要です。開業資金全般は飲食店の開業資金はいくら必要かもご参照ください。

小さなお店で始めるという選択

猫家FCは、席数が少ない小さなお店でも始められるうなぎ屋FCです。加盟金は150万円(保証金込み)で、物件・設備費は別途かかります。
加盟条件をご確認ください。

設備投資を抑える3つの現実的な方法

品質を落とさずに初期投資を抑えるには、次の3つのアプローチがあります。

方法1:業態を絞る(テイクアウト専門)

最も効果が大きいのが、客席を持たないテイクアウト専門にするという選択です。客席関連の内装・空調・什器への投資がまるごと不要になり、必要な面積も小さくなるため、初期投資と家賃の両方を同時に圧縮できます。うなぎは持ち帰り需要と相性が良く、業態としての無理もありません。

方法2:小規模物件を選ぶ

10〜15坪程度の小規模物件であれば、内装工事費も家賃も抑えられます。うなぎは高単価商材のため、席数や面積が小さくても売上を確保しやすいという特性があります。

方法3:居抜き物件を活用する

飲食店の居抜き物件であれば、給排水・電気・ガス・排気などの既存設備を活用して工事費を圧縮できる可能性があります。うなぎ屋では特に、排煙・換気の設備がそのまま使えるかどうかが大きな分かれ目になります。契約前に、設備の状態と使える範囲を必ず確認しましょう。

猫家FCの設備・投資モデル

猫家FCは、関東風のうなぎ屋のフランチャイズです。テイクアウト専門ではなく、店内でのご提供に加えて、テイクアウトやデリバリーサービス(Uber Eats・出前館など)も取り入れています。

小さなお店で客席関連の投資を抑える

テイクアウトやデリバリーで売上を確保しやすいため、席数を少なくすれば内装・空調・客席設備への投資を抑えやすくなります。小規模な物件でも営業でき、家賃という固定費も抑えやすくなります。

うなぎの仕入れは本部が担う

うなぎの仕入れは本部が担い、うなぎ屋に必要なことは研修とマニュアルで教えます。候補地は、物件の条件を見ながら本部といっしょに考えます。

加盟金は150万円(保証金込み)

猫家FCの加盟金は150万円(保証金込み)で、物件・設備費は別途かかります。ロイヤリティは売上の4%(最初の3店舗はモデルケースとして3%)です。設備費は物件の状態によって大きく変わるため、上で見た居抜きの活用なども含めて検討しましょう。

まずは、お気軽にご相談ください

猫家FCは自分のうなぎ屋を繁盛させたい方を募集しています。
加盟条件について、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

うなぎ屋の開業にはどんな設備が必要ですか?
中核となるのは焼き台・排煙換気設備・冷蔵設備・炊飯設備です。加えてシンクや作業台、テイクアウト対応の包装設備が必要になります。特に排煙・換気は物件の構造に依存し後付けが難しい場合があるため、物件選びの段階で確認が不可欠です。
焼き台は炭火とガスのどちらが良いですか?
一長一短です。炭火は仕上がりの評価が高い一方で、火起こしの手間・燃料コスト・火力管理の技術が必要になります。ガスや電気は安定した火力と省力化が利点で、標準化されたオペレーションと相性が良い選択です。
初期投資はどれくらい見ておくべきですか?
店舗の作り方によって大きく変わります。客席を持つ本格的な専門店では1,500万円以上かかることもありますが、テイクアウト専門や席数の少ない小規模物件であれば大幅に圧縮できます。なお猫家FCはテイクアウト専門ではなく、店内でのご提供に加えてテイクアウトとデリバリーも取り入れるうなぎ屋で、加盟金は150万円(保証金込み)、物件・設備費は別途かかります。
居抜き物件を使えば安く済みますか?
飲食店の居抜き物件であれば、給排水・電気・ガスなどの設備を活用でき工事費を圧縮できる可能性があります。契約前に設備の状態と対応可否を必ず確認してください。
中古の厨房機器を使っても問題ありませんか?
初期投資を抑える手段として有効ですが、故障リスクと保証の有無を含めた総コストで判断すべきです。特に焼き台や冷蔵庫のように営業を止めてしまう設備は、故障時の影響が大きいため慎重な判断が必要です。