経営ノウハウ 閑散期 2026年版 2026年9月3日

うなぎ屋の秋冬・オフシーズン対策
土用の丑の日以外で売上をつくる【2026年版】

うなぎ屋の経営で最も難しいのが夏を過ぎた後の秋冬です。土用の丑の日という強力な需要期がある反面、その反動で売上が大きく落ち込みます。しかし家賃や人件費といった固定費は、売上が落ちても変わらず発生します。本記事では、なぜ秋冬に落ちるのかを整理したうえで、この時期に売上をつくる具体策と、年間を通じた平準化の考え方を解説します。

なぜ秋冬に売上が落ちるのか

理由1:行事需要がなくなる

うなぎの需要は土用の丑の日という行事と強く結びついています。この日が過ぎると、うなぎを食べる「きっかけ」そのものが世の中から消えるため、需要が急激に細ります。

理由2:「夏のスタミナ食」というイメージ

うなぎは夏バテ対策の食べ物という認識が広く定着しています。涼しくなると「今うなぎを食べる理由」が客側に生まれにくい——これが秋冬の構造的な弱さです。

理由3:競合する行事食が増える

秋から冬は、他の季節商材や行事食が次々と登場する時期でもあります。食の選択肢が増える中で、うなぎが選ばれる場面が減ります

課題の本質

秋冬の課題は「客が減る」ことではなく、「うなぎを食べる理由が客の中に無くなる」ことです。したがって対策は、集客手法ではなく「食べる理由をこちらから提示する」ことになります。

対策1:贈答需要を取りにいく

秋冬に最も相性が良いのが贈答・ギフト需要です。

需要期が閑散期と重なる

お歳暮・年末年始の帰省手土産・お正月といった贈り物の需要期は、うなぎ屋の閑散期と重なります。ここに商品を用意できれば、売上の谷を直接埋められます。

「自分で食べる」以外の動機をつくる

秋冬は「自分がうなぎを食べたい」という動機が弱まる時期です。しかし「誰かに贈る」という動機は季節に関係なく発生します。むしろ年末に向けて高まります。

準備は夏のうちに

化粧箱や熨斗などの資材は先に手配が必要です。土用の丑の日が終わった直後から準備を始めるのが実務的なスケジュールになります。詳細はうなぎのギフト・贈答需要を取り込む方法をご覧ください。

対策2:秋冬ならではの「食べる理由」をつくる

客が理由を思いつかないなら、こちらから提示するのが販促の役割です。

行事・記念日に紐づける

「寒い季節だからこそ」の訴求

うなぎは夏の食べ物というイメージが強いですが、栄養価の高いごちそうという価値は季節を問いません。「寒い時期にしっかり栄養を」という切り口は、夏とは別の需要をつくれます。

家族の集まりに寄せる

年末年始は家族が集まる機会が最も多い時期です。人数分をまとめて買う需要は、単価も自然に高くなります。持ち帰り業態と特に相性が良い切り口です。

対策3:夏の客を秋冬につなげる

最も効率的なのは、すでに来店した客に再来店してもらうことです。

土用の丑の日は「顧客リストを作る日」

土用の丑の日は、うなぎにお金を払う意思がある人が一年で最も多く集まる日です。この日にLINE登録などの導線を用意できていれば、秋冬に直接告知できます。

閑散期の告知は既存客が中心になる

秋冬は新規客の獲得が難しい時期です。だからこそ既存客への直接的な告知が売上の柱になります。チラシや広告と違い、LINEはコストがほとんどかからない点も閑散期向きです。

順番が重要

夏に顧客リストを作り、秋冬に使う——この順番を意識できているかどうかで、閑散期の売上は大きく変わります。リピーター施策はうなぎ屋のリピーターを増やす方法で解説しています。

閑散期を耐えられる収支構造とは

猫家FCは固定費を軽く設計し、売上が落ちる時期の負担を抑えることを重視しています。
年間を通した収支モデルをご確認ください。

対策4:閑散期は「仕込み」の時間と捉える

売上が落ちる時期は、時間が生まれる時期でもあります。この時間の使い方が翌年の差になります。

「暇だから何もしない」が最悪

閑散期に何もしなければ、翌年もまったく同じ結果になります。売上が落ちる時期があること自体は業態の特性であり、問題はその時間を使えているかどうかです。

根本策:固定費を軽くしておく

ここまで販促面の対策を挙げましたが、最も確実な閑散期対策は、そもそも固定費を軽くしておくことです。

売上の波は完全には消せない

どれだけ施策を打っても、うなぎ屋の季節変動を完全になくすことはできません。だとすれば、売上が落ちる月でも耐えられる費用構造にしておくことが、経営の安全性を決めます。

猫家FCの考え方

猫家FCはテイクアウト専門・省人化により、家賃と人件費を抑える設計です。客席を持たないため広い店舗が不要で、接客人員も必要としません。

加えて初期投資は350万円から。借入が小さければ毎月の返済も軽くなります。ロイヤリティは売上の4%(3年目以降2%、独立後0%)と売上連動のため、売上が落ちる月は負担額も自動的に小さくなります。

閑散期に必要なのは、売上を無理に伸ばすことよりも「落ちても耐えられる構造」です。

まずは、あなたの地域で出店できるか確認しませんか?

猫家FCは地域1店舗限定
気になる地域の空き状況は、早い者勝ちです。まずはお気軽にご確認ください。

よくある質問(FAQ)

うなぎ屋はなぜ秋冬に売上が落ちるのですか?
土用の丑の日という行事需要がなくなること、「夏のスタミナ食」というイメージが定着していること、そして秋冬は他の季節商材や行事食が増えることが理由です。客が減るというより「うなぎを食べる理由」が客側に無くなる状態です。
閑散期に最も効果的な対策は何ですか?
贈答需要の取り込みです。お歳暮・年末年始の手土産といった贈り物の需要期が、うなぎ屋の閑散期とちょうど重なります。ただし化粧箱などの資材は先に手配が必要なため、土用の丑の日が終わった直後から準備を始めるのが実務的です。
秋冬に新規客を増やすことはできますか?
難しい時期です。そのため閑散期は既存客への直接的な告知が売上の柱になります。夏の繁忙期にLINE登録などで顧客リストを作っておき、秋冬にそのリストへ告知するという順番が効果的です。
閑散期は何をして過ごすべきですか?
繁忙期の振り返りと翌年の準備に充てるべきです。仕入れ量やオペレーションの課題を記録し、予約の受け方や告知のタイミングを設計し直します。ここで何もしなければ翌年も同じ結果になります。
季節変動をなくすことはできますか?
完全になくすことは困難です。だからこそ売上が落ちる月でも耐えられる費用構造にしておくことが最も確実な対策になります。家賃・人件費・借入返済といった固定費を軽くしておけば、閑散期の資金繰りが安定します。