開業ガイド 立地選び 2026年版 2026年8月8日

うなぎ屋の立地選びと商圏調査
高単価業態は一等地でなくていい理由【2026年版】

「飲食店は立地が9割」とよく言われます。しかしうなぎ屋の場合、この常識をそのまま当てはめると高い家賃で利益を失うという結果になりかねません。うなぎは「わざわざ行く」動機が働く高単価商材であり、必要な立地条件が一般的な飲食店とは異なるからです。本記事では、うなぎ屋に適した立地の考え方と、契約前に必ず確認すべき商圏・物件の条件を解説します。

うなぎ屋に「一等地」が必要ない理由

飲食店の立地戦略は、業態によって最適解が変わります。うなぎ屋の場合、一等地の高い家賃を負担することが不利に働くケースが多くあります。

理由1:わざわざ来てもらえる商材である

うなぎは目的来店型の商材です。「うなぎが食べたい」と思った人が、店を探して来店します。通りすがりの客に頼るカフェやファストフードとは、集客の構造が根本的に違います。

理由2:原価率が高く、家賃を吸収できない

うなぎ屋の原価率は35〜40%程度と高めです。ここに一等地の高い家賃が乗ると、利益がほとんど残りません。家賃は売上が落ちても発生し続ける固定費であり、高原価業態にとっては特に重い負担になります。

理由3:来店頻度が高くない

うなぎは日常的に毎日食べるものではありません。通行量の多さが売上に直結しにくいため、通行量に応じて高くなる一等地の家賃に見合うリターンが得にくい構造です。

立地選びの基本方針

うなぎ屋は「見つけてもらえる立地」であれば十分で、「通りかかってもらう立地」である必要はありません。家賃を抑えて利益を守るほうが、この業態には合っています。

商圏調査で確認すべき4つの条件

一等地が不要とはいえ、どこでも良いわけではありません。次の4点は必ず確認してください。

条件1:商圏人口と世帯

一定の人口がなければ、目的来店型でも客数は確保できません。徒歩・自転車圏だけでなく、車で来られる範囲まで含めて商圏を考えます。うなぎは高単価商材のため、商圏はやや広めに取れます。

条件2:客層(うなぎに支払う層がいるか)

人口が多くても、うなぎの価格帯を受け入れる客層がいなければ成立しません。ファミリー層・シニア層・世帯収入の傾向などを確認します。贈答需要を狙うなら、その文化がある地域かも重要です。

条件3:競合の状況

近隣のうなぎ専門店の有無を確認します。ただし競合がいる=悪いとは限りません。その地域にうなぎの需要が存在する証拠でもあるためです。重要なのは、価格帯や業態が重なるかどうかです。

条件4:駐車場の有無

見落とされがちですが重要です。うなぎは車で来店される割合が高い商材です。特に持ち帰りやファミリー利用では、駐車できるかどうかが来店の可否を決めます。

うなぎ屋特有の物件チェック項目

商圏が良くても、物件が業態に適さなければ意味がありません。うなぎ屋には固有の要件があります。

確認項目なぜ重要か
排煙・換気ダクトうなぎを焼くと大量の煙が出る。設置できない物件は営業困難
匂いに関する制約近隣(特に住居)への配慮が必要。トラブルの主因になる
電気・ガスの容量焼き台や冷凍設備の稼働に足りるか
給排水の状況衛生管理と保健所の許可要件に直結する
物件の用途制限飲食店営業が可能な物件か。契約前に必ず確認
搬入経路冷凍うなぎなど、まとまった量の搬入がしやすいか

最重要は排煙

うなぎ屋の物件選びで最も多い失敗が排煙設備の見落としです。後から設置しようとしても、建物の構造上できないケースがあります。契約前に必ず、ダクトの設置可否と近隣への影響を確認してください。設備の詳細はうなぎ屋の厨房設備と初期投資で解説しています。

一等地でなくても成立する業態設計

猫家FCはテイクアウト専門・小規模モデルのため、家賃を抑えた立地でも収益を確保できる設計です。
収支モデルをご確認ください。

家賃は「売上に対する比率」で判断する

立地の良し悪しを「便利かどうか」で判断すると、判断を誤ります。数字で判断することが重要です。

家賃比率という考え方

家賃は、想定売上に対して何%になるかで評価します。一般に飲食店では10%以内が一つの目安とされますが、うなぎ屋は原価率が高いため、より低く抑えるほど経営が安定します。

「良い立地だが家賃が高い」は危険

立地が良ければ売上は伸びるかもしれません。しかし家賃は売上が落ちても変わりません。想定どおりの売上が出なかったとき、高い家賃が経営を圧迫し続けます。立地への投資は、失敗したときに逃げ場がない支出です。

小さく始めれば選択肢が広がる

必要な面積が小さいほど、候補となる物件は増え、家賃も抑えられます。10〜15坪程度で成立する業態であれば、一等地以外にも十分な選択肢があります。

猫家FCの立地に関する考え方

猫家FCは、「一等地でなくても成立する」という前提で設計されたテイクアウト専門のうなぎフランチャイズです。

10〜15坪の小規模モデル

客席を持たないため、必要な面積は10〜15坪程度。物件の選択肢が広く、家賃を抑えた立地でも収益が成立する設計です。

本部による立地評価

個人では判断が難しい商圏人口・客層・競合状況について、本部が評価を行います。物件選びは開業の成否を左右するため、ここを一人で判断しなくて済むことはFC加盟の実務的なメリットです。

地域1店舗限定

猫家FCは地域1店舗限定で加盟を受け付けています。加盟店同士が同じ商圏で競合する事態が構造的に起こりません。ただし希望エリアが埋まっている場合は加盟できないため、検討中の方は空き状況の確認をおすすめします。

まずは、あなたの地域で出店できるか確認しませんか?

猫家FCは地域1店舗限定
気になる地域の空き状況は、早い者勝ちです。まずはお気軽にご確認ください。

よくある質問(FAQ)

うなぎ屋は一等地に出店すべきですか?
必ずしもそうではありません。うなぎは目的来店型の高単価商材で、通行量が売上に直結しにくい業態です。一方で原価率が35〜40%と高いため、一等地の高い家賃を吸収しきれません。「見つけてもらえる立地」であれば十分です。
商圏調査では何を見ればいいですか?
商圏人口・客層・競合・駐車場の4点です。特にうなぎは車での来店割合が高いため駐車場の有無は重要です。また人口が多くても、うなぎの価格帯を受け入れる客層がいなければ成立しません。
近くに競合のうなぎ屋があるのは不利ですか?
一概に不利とは言えません。その地域にうなぎの需要が存在する証拠でもあるためです。重要なのは競合の有無そのものより、価格帯や業態が重なるかどうかです。テイクアウト専門と客席のある専門店では、客層が異なる場合もあります。
物件選びで最も注意すべき点は何ですか?
排煙・換気ダクトを設置できるかです。うなぎを焼くと大量の煙が出るため、これができない物件では営業が困難になります。建物の構造上、後から設置できないケースもあるため、契約前に必ず確認してください。
家賃はどれくらいまでが適正ですか?
想定売上に対する比率で判断します。飲食店では一般に10%以内が目安とされますが、うなぎ屋は原価率が高いためより低く抑えるほど経営が安定します。家賃は売上が落ちても変わらない固定費であり、高すぎる家賃は失敗時の逃げ場をなくします。