カフェフランチャイズ一覧/
コメダ・ドトール等の加盟金とロイヤリティ
この記事の結論
- 公式ページで確かめたカフェFC6ブランドの加盟金は150万〜400万円で、物件や工事の費用は別にかかります。
- ロイヤリティは、コメダが1席あたり月1,500円の定額で、ほかの5ブランドは売上の2〜5%でした。
- 加盟条件の公式ページに収益モデルの数字はなく、契約の前の書面にある、似た立地の店の収支の項目を確かめます。
カフェのフランチャイズは、本部ごとに条件が大きくちがいます。2026年10月19日時点の公式ページでは、加盟金は150万〜400万円。コメダ珈琲店のロイヤリティは1席あたり月1,500円の定額で、ほかは売上の2〜5%でした。スターバックスは、全店直営で基本的にフランチャイズ展開はしていないと公式FAQで答えています。JFAの統計と各社の公式ページをもとに、加盟の前に確かめることと、うなぎ屋FCとのちがいを整理します。
目次
1. カフェのフランチャイズはどれくらいある?(JFA統計) 2. カフェFCの初期費用はいくら?(公式ページの例) 3. ロイヤリティと毎月払うお金のしくみ 4. 公式ページで確かめた6ブランドの加盟条件一覧 5. 加盟の前に確かめたい5つのこと 6. カフェ業界の課題(人件費・原材料費・客数) 7. カフェFC vs うなぎ屋FC(しくみのちがい) 8. よくある質問(FAQ) 9. 参考にした情報カフェのフランチャイズはどれくらいある?(JFA統計)
日本フランチャイズチェーン協会(JFA)の統計では、コーヒーショップのフランチャイズは41チェーン・7,044店、売上高は約4,828億円でした(2024年度)。前の年度より店舗数は1.8%、売上高は4.1%ふえました。JFAは、価格や立地に強いチェーンや、くつろげる空間づくりを強めたチェーンが支持を集めたと説明しています。この分類には喫茶店・カフェ・紅茶などの専門店がふくまれ、店舗数は直営店と加盟店の合計、チェーン数はブランド(店名)の数です。
カフェFCの人気ランキングはある?
全部のカフェチェーンを同じ基準で並べた公的なランキングは、見当たりませんでした。JFAの統計にもチェーンごとの数字はありません。この記事では人気の順ではなく、加盟の条件を公式ページで公開している会社を比べています(4章)。
2025年の喫茶の売上は?
日本フードサービス協会の会員社の調査では、2025年の「喫茶」の売上は前年の109.8%で、ファーストフード(107.5%)やファミリーレストラン(107.2%)を上回りました。ただし客数の伸びは小さめです(6章)。
カフェFCの初期費用はいくら?(公式ページの例)
カフェFCの初期費用は、店の広さ・立地・物件の状態で大きく変わります。出典のある統計は見当たらないため、各社が公式ページに出している金額だけを並べます(2026年10月19日時点。条件は変わることがあります)。
公式ページにある開業費用の例
| ブランド | 想定の広さ | 公式ページの金額 | ふくまれないもの |
|---|---|---|---|
| カフェ・ベローチェ | 50坪 | 総開業費用のモデル7,900万円(税抜き) | 物件取得費(敷金・仲介手数料など) |
| 珈琲館 | 40坪 | 総開業費用のモデル5,900万円(税抜き) | 物件取得費 |
| カフェ・ド・クリエ | 40坪 | 総開業費用のモデル5,600万円(税抜き) | 物件取得費 |
| タリーズコーヒー | 45〜50坪 | 工事費の概算6,000万〜7,000万円 | 設備工事費(加盟金・保証金・研修費も別) |
| コメダ珈琲店 | ビルイン・SCは40坪以上など | 総額の記載なし | 不動産契約・建築工事・開業準備の費用 |
| ドトールコーヒーショップ | 一層の店は概ね35坪以上 | 総額の記載なし | 公式ページに記載なし |
加盟金・保証金のほかに本部へ払うお金
- コメダ珈琲店:研修費用50万円、店舗施工指導料(ロードサイド350万円、ビルイン・SC・居抜き200万円)、設計料(ロードサイド130万円、居抜き・ビルイン100万円。地域で変わる)
- ドトールコーヒーショップ:出店準備金150万円(返還なし)、店舗設計監理料(110万円+〔契約坪数−10坪〕×4万円)
- タリーズコーヒー:研修費用1名あたり20万円(見積もりで変わることあり)
- カフェ・ベローチェ・珈琲館:開店準備金100万円、設計監理料200万円(店のタイプで変わる)
- カフェ・ド・クリエ:内装管理費50万円
このほかに物件の敷金・仲介手数料、内装・設備の工事、運転資金がかかります。本部に総額の見積もりを出してもらい、何がふくまれていないかを確かめましょう(加盟金と保証金の違い)。
ロイヤリティと毎月払うお金のしくみ
この記事で確かめた6ブランドのロイヤリティは、「売上の○%」と「席数で決まる定額」の2つの形でした。コメダ珈琲店が定額、ほかは売上の2〜5%です(4章の表)。
コメダ珈琲店のロイヤリティは?
公式ページでは1席あたり月額1,500円で、売上には連動しない、席数に応じた固定費と書かれています。例として、ロードサイドの90席の店なら月13万5,000円です(消費税別)。
ロイヤリティのほかに毎月払うお金
| ブランド | ほかに毎月払うもの(公式ページ・書面に記載のあるもの) |
|---|---|
| コメダ珈琲店 | POSシステム利用料 月6万9,870円(釣銭機をふくむ。機器で変わる)、Komeda Wi-Fi利用料 月5,200円、ほかに看板賃貸借料・店内BGMの受信料・店内清掃費など(消費税別。店舗で条件がちがう) |
| ドトールコーヒーショップ | 店舗総合管理システム使用料 月3万6,600円から、店内BGM 月2,400円、ユニフォーム 1名月456円から |
| タリーズコーヒー | 販促協力金 売上の2.5% |
| カフェ・ベローチェ・珈琲館 | POS使用料・ネットワーク料 月3.5万円、改修積立金 月3万円 |
| カフェ・ド・クリエ | 販売促進費 純売上高の1.5%、システムレンタル料 月3.35万円(レジ2台は4.1万円) |
計算の例(すべて仮の数字です)
80席の店で「1席1,500円の定額」なら、売上にかかわらず月12万円です。「売上の3%」なら、月の売上400万円で12万円、600万円で18万円です。売上がふえると、%の方式は払う額もふえ、定額は変わりません。自分の店の売上の見こみで「毎月いくらか」を計算して比べましょう(ロイヤリティとは)。
収益モデルの数字は公式に出ている?
この記事で確かめた加盟条件の公式ページには、売上や利益のモデルの数字はありませんでした。法律(中小小売商業振興法)で、本部は契約の前に、加盟金やロイヤリティの額・計算のしかた、契約の期間・更新・解除などを書いた書面を渡して説明することになっています。項目には、本部が把握している範囲で、立地条件が似た加盟店の直近3事業年度の収支もあります(法定開示書面の読み方)。
公式ページで確かめた6ブランドの加盟条件一覧(2026年10月19日時点)
加盟の条件を公式ページで公開している会社のうち、この記事で確かめた4社・6ブランドです。2026年10月19日時点の公式ページの内容で、条件は変わることがあります。
カフェFC 6ブランドの加盟金・保証金・ロイヤリティ
| ブランド(運営会社) | 加盟金 | 保証金 | ロイヤリティ |
|---|---|---|---|
| コメダ珈琲店(株式会社コメダ) | 300万円(2号店目から150万円) | 300万円(連帯保証人2名以上)・600万円(1名)・900万円(なし) | 1席あたり月1,500円 |
| ドトールコーヒーショップ(株式会社ドトールコーヒー) | 150万円(ほかに出店準備金150万円) | 加盟保証金150万円+出店保証金150万円 | 売上高(税抜)の2% |
| タリーズコーヒー(タリーズコーヒージャパン株式会社) | 400万円 | 200万円 | 売上の5%(ほかに販促協力金2.5%) |
| カフェ・ベローチェ(C-United株式会社) | 300万円(2店舗目200万円、3店舗目以降100万円) | 300万円 | 純売上高の4% |
| 珈琲館(C-United株式会社) | 150万円(2店舗目100万円、3店舗目50万円) | 150万円 | 純売上高の2% |
| カフェ・ド・クリエ(C-United株式会社) | 300万円(2店舗目以降150万円) | 150万円(2店舗目以降100万円) | 純売上高の3%(ほかに販売促進費1.5%) |
税は、コメダが消費税別、ドトールが加盟金などに別途消費税、C-Unitedが税抜き(保証金などをのぞく)と記載し、タリーズは記載なしです。保証金が返る条件も書面で確かめましょう。
加盟できる人の条件は?
- コメダ珈琲店:理念への共感が条件。個人向けに、社員として働きながら独立をめざす「独立支援制度」があり、加盟金と研修費用が免除されます。
- ドトールコーヒーショップ:個人・法人のどちらでも加盟できます。経営理念への賛同と、代金の支払能力が条件です。
- タリーズコーヒー:事業実績のある日本国内の法人のみです。
- C-United(ベローチェ・珈琲館・クリエ):法人・企業向けで、1店舗に1名の専任の店長(社員)を置くことが条件です。
スターバックスのフランチャイズの費用は?
スターバックス コーヒー ジャパンは公式FAQで、店舗は全店直営で運営し、基本的にフランチャイズ展開はしていない(一部の特殊な商圏でライセンス事業を行っている)と答えています。そのため表にはのせていません。
カフェFCの加盟の前に確かめたい5つのこと
条件の表だけでなく、次の5つも同じ物差しで比べましょう(フランチャイズ比較のやり方)。
1:店の広さと、物件をだれが探すか
公式ページの目安は、ドトールの一層の店が概ね35坪以上、コメダのビルイン・SCの店が40坪以上、ベローチェが40〜70坪程度、珈琲館とクリエが40〜50坪程度です。ドトールもタリーズも、物件は自分でも探す形です。物件が見つからないとき、払ったお金がどうなるかも確かめましょう。
2:営業時間と人の数
ドトールのFAQでは、原則として年中無休・7:30〜21:00の営業で、35坪の標準店舗に約20名の登録スタッフが必要です。オーナーは原則として店長として店に入ります。自分が店に立つか、店長を雇うかを先に決めましょう。
3:研修と開業後の支援
研修は、コメダが約3ヶ月(3名が受講し、2名以上の認定が出店の条件)、ドトールが15日間、タリーズが約30日間、C-Unitedの店長研修は60日間が目安です。開業後は、ドトールが原則月1〜3回、タリーズが原則2ヶ月に1度程度、担当者が店を回ります。
4:契約の期間と、更新・解約の条件
契約期間は、コメダが新規10年(再契約は5年)、ドトールが5年(更新は5年、更新料なし)、タリーズが5年(その後は2年ごとの更新)、C-Unitedの3ブランドが5年(更新あり)です。途中でやめるときの予告の期間やお金(違約金など)も、契約の前に書面で確かめましょう。
5:仕入れと値段のきまり
本部から買う商品の種類や代金の払い方は、契約の前にもらう書面の「商品の販売条件」の項目で確かめられます。食材をどこから仕入れるか、メニューの値段をだれが決めるかも、書面や契約書で確かめましょう。
カフェ以外の飲食FCも検討したい方へ
猫家FCは加盟金150万円(保証金込み・物件・設備費は別途)のうなぎ屋FCです。
店内でのご提供に加えてテイクアウトとデリバリーも取り入れ、席数が少ない小さなお店でも売上を確保しやすくしています。
カフェ業界の課題は?(人件費・原材料費・客数)
公的な発表や業界団体の調査から、次の3つが見えてきます。
課題1:人件費の上昇と人手不足
厚生労働省が2026年9月3日に取りまとめた答申では、2026年度の地域別最低賃金の全国加重平均は1,177円で、前の年度より56円の引き上げです。改定額は2026年10月1日から12月2日までの間に、都道府県ごとに順に発効する予定です。JFAも、人手不足がチェーン運営の急ぎの課題になっていると書いています(2026年度の最低賃金と飲食店の人件費)。
課題2:原材料費などの値上がり
JFAは2024年度の各業種について、原材料費などの値上がりを価格に反映して売上を伸ばしたチェーンがあった一方、利益率が圧迫されたチェーンも多かったと思われる、としています。日本フードサービス協会も、2025年は物価高・原材料高で外食の値上げが続いたと説明しています。
課題3:客数の伸びが小さい
2025年の喫茶は、売上が前年の109.8%に対し、客数は101.1%、客単価は108.6%でした(日本フードサービス協会の会員社の全店データ)。数字から見ると、売上の伸びの多くは客単価の上昇です。協会は、消費者の節約志向が強まっているとも説明しています。
ポイント
カフェ業界の課題を踏まえると、客席や人件費の負担をどう抑えるかが、業態を選ぶときの大事な視点になります。
カフェFC vs うなぎ屋FC(しくみのちがい)
うなぎ屋FCのしくみを、猫家FCを例にカフェFCとくらべます。カフェFCの欄は、この記事で確かめた6ブランドの公式ページの内容です。
| 比較項目 | カフェFC(公式ページで確かめた6ブランド) | うなぎ屋FC(猫家) |
|---|---|---|
| 加盟金 | 150万〜400万円(保証金は別に150万〜900万円など) | 150万円(保証金込み)。物件・設備費は別途 |
| ロイヤリティ | 売上の2〜5%、またはコメダのように1席あたり月1,500円 | 売上の4%(最初の3店舗は3%) |
| 店の広さ | 公式ページの目安は35坪以上、40〜70坪程度など(ブランドと店の形でちがう) | 店内でのご提供に加えてテイクアウトとデリバリーも取り入れているので、席数が少ない小さなお店でも売上を確保しやすい |
| 値段 | ブランドのきまりを契約の前に確かめる | お店ごとに自分で決められる |
カフェFCが向いている人
- まとまった資金を用意でき、広い店を長く運営したい
- 法人として新しい事業を始めたい(タリーズとC-Unitedは法人向けの募集)
- 接客・空間づくり・人材育成にやりがいを感じる
- カフェ業態への強い思い入れがある
うなぎ屋FC(猫家)が向いている人
- 席数が少ない小さなお店で始めたい
- 値段を自分で決めて商売をしたい
- うなぎの仕入れを本部にまかせたい
- 未経験から飲食業に参入したい
猫家FCとカフェFCの3つの違い
第一に、費用の考え方です。猫家FCの加盟金は150万円(保証金込み)で、物件・設備費は別途かかります。第二に、お店の広さ。店内でのご提供に加えてテイクアウトとデリバリーも取り入れているので、席数が少ない小さなお店でも売上を確保しやすくなっています。第三に、値段の決め方。猫家FCは仕入れがしっかりしているので、加盟店の値段はお店ごとに自分で決められます。カフェとくらべるときは、自分の地域で出す値段と、原価・家賃などの費用をもとに考えることが大切です。猫家はまだ加盟店がなく、最初の3店舗を募集しています。
関連する他業態のFC比較も
飲食店FCの選択肢を広く検討したい方は、飲食店フランチャイズ募集の選び方、ラーメンフランチャイズの選び方、フランチャイズのメリット・デメリットもご参照ください。
うなぎ屋での独立を考えてみませんか?
猫家FCは加盟金150万円(保証金込み・物件・設備費は別途)・ロイヤリティ売上の4%。
うなぎ屋に必要なことは研修とマニュアルで教え、うなぎの仕入れは本部が担います。
ご相談は無料です
よくある質問(FAQ)
参考にした情報
いずれも2026年10月19日に確認しました。
- 日本フランチャイズチェーン協会「2024年度JFAフランチャイズチェーン統計調査」(2025年10月27日発表)
- 日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査 令和7年(2025年)年間結果報告」(2026年1月26日)
- 厚生労働省「全ての都道府県で地域別最低賃金の改定額が答申されました」(2026年9月3日)
- 株式会社コメダ「フランチャイズオーナー募集」と、同ページの「法定開示事項」(2026年8月3日作成)
- 株式会社ドトールコーヒー「フランチャイズ(FC)オーナー募集」と、同ページの情報開示書面(2026年6月1日作成)
- タリーズコーヒー「フランチャイズ加盟・募集」
- C-United株式会社「フランチャイズオーナー募集」
- スターバックス コーヒー ジャパン「スターバックス コーヒーは、日本でフランチャイズ展開していますか?」
- e-Gov法令検索「中小小売商業振興法」と同法施行規則