ひつまぶしの食べ方は?/
4つの手順と薬味・だしのコツ、由来と名古屋
この記事の結論
- ひつまぶしは、そのまま、薬味をのせて、だしやお茶をかけて、最後は好きな食べ方で、と4つの味を楽しむのが基本です。
- 3杯目にかけるものは、資料によってだしともお茶とも書かれています。お店で出されたものを使えば大丈夫です。
- 「ひつまぶし」を登録商標とする名古屋の老舗あつた蓬莱軒は、出前のおひつから生まれ、楽しみ方は明治時代に確立したと説明しています。
ひつまぶしは、刻んだうなぎのかば焼きとご飯を、おひつから茶わんに取り分けて食べる料理です。食べ方の基本は、1杯目はそのまま、2杯目は薬味をのせて、3杯目はだしやお茶をかけて、4杯目は好きな食べ方で。この記事では、名古屋の老舗の公式の案内や辞典をもとに、4つの手順とコツ、由来を説明します。
目次
1. ひつまぶしとはどんな料理? 2. ひつまぶしの食べ方は?基本の4つの手順 3. 1杯目と2杯目はどう食べる?そのまま・薬味のコツ 4. 3杯目はだし?お茶?お茶漬けのコツ 5. 4杯目は何がおすすめ?量の分け方 6. ひつまぶしはどこで生まれた?名古屋との関係 7. うな丼・うな重とどうちがう?家で楽しむには? 8. よくある質問(FAQ) 9. 参考にした情報ひつまぶしとはどんな料理?
ひつまぶしは、小さなおひつに盛ったご飯に、刻んだうなぎのかば焼きをのせた料理です。小学館『デジタル大辞泉プラス』では、愛知県名古屋市のご当地料理として紹介しています。
名古屋の観光情報サイト「名古屋コンシェルジュ」(名古屋観光コンベンションビューロー)では、うなぎのかば焼きを短冊のように刻み、熱いご飯といっしょにおひつに盛る料理として紹介しています。同じサイトは、名古屋とその近くで親しまれてきた地域の料理「なごやめし」の例として、みそかつや手羽先とともに、ひつまぶしをあげています(なごやめし普及促進協議会の説明より)。
「ひつまぶし」は老舗の登録商標
「ひつまぶし」という名前は、名古屋の老舗あつた蓬莱軒の登録商標です(同店の公式サイト)。この記事では、料理の名前として「ひつまぶし」と書いています。
うなぎの刻み方や量はお店ごとにちがう
うなぎを刻む大きさや、うなぎとご飯の量、ついてくる薬味は、お店ごとにちがいます。お店で食べるときは、最初に出されたものを見て、どう食べるかを考えるとよいでしょう。
ひつまぶしの食べ方は?基本の4つの手順
ひつまぶしは、おひつから茶わんに少しずつ取り分けて、1杯ごとに味を変えて食べるのが基本です。あつた蓬莱軒の公式サイトでは、1膳目はそのまま、2膳目は薬味を加えて、3膳目はお茶漬けに、最後はお好みの食べ方で、と案内しています。
- 1杯目:そのまま食べる。うなぎと、タレのしみたご飯の味を確かめます
- 2杯目:薬味をのせる。ねぎやわさびなど、ついてきた薬味をのせます
- 3杯目:だしやお茶をかける。お茶漬けにして、さらさらと食べます
- 4杯目:好きな食べ方で。1〜3杯目でいちばん気に入った食べ方をもう一度
名古屋コンシェルジュでも、1杯目はそのまま、2杯目は薬味を散らし、3杯目はダシ(またはお茶)をかけて、と紹介しています。
4つの手順の早見表
| 何杯目 | 食べ方 | ポイント |
|---|---|---|
| 1杯目 | そのまま | うなぎとタレの味をそのまま楽しむ |
| 2杯目 | 薬味をのせる | ねぎ・わさびなどで香りと辛みを足す |
| 3杯目 | だし・お茶をかける | お茶漬けにしてさらさらと |
| 4杯目 | 好きな食べ方 | 気に入った食べ方をもう一度 |
(出典:あつた蓬莱軒 公式サイト「歴史と歩み」、名古屋コンシェルジュ「なごやめし」。どちらも2026年10月27日に確認)
1杯目と2杯目はどう食べる?そのまま・薬味のコツ
1杯目は何も足さずに、2杯目は薬味をのせて食べます。1杯目で元の味を知っておくと、2杯目からの味の変化がわかりやすくなります。
1杯目:まずはそのまま
1杯目は、うなぎの焼き具合と、タレのしみたご飯の味を楽しむ1杯です。茶わんによそうときは、うなぎとご飯が同じくらいの割合になるように、おひつの下のほうのご飯もいっしょにすくいましょう。最初から茶わんいっぱいに盛らず、少なめにすると、あとの3杯も楽しめます。
2杯目:薬味をのせる
2杯目は薬味をのせます。『デジタル大辞泉プラス』では、2杯目はネギやワサビなどの薬味を添えて食べる、と紹介しています。ほかの薬味がついてきたら、それも試してみましょう。
- ねぎ:少しずつのせて、うなぎの脂とのバランスを見る
- わさび:つけすぎると辛いので、少しずつ
- ほかの薬味:お店でついてきたものを好みで
薬味は一度に全部使わず、3杯目と4杯目の分を残しておくと、最後まで楽しめます。
3杯目はだし?お茶?お茶漬けのコツ
3杯目にかけるのは、だしの場合も、お茶の場合もあります。資料によって書き方がちがうので、お店で出されたものを使えば大丈夫です。
| 資料 | 3杯目の説明 |
|---|---|
| あつた蓬莱軒 公式サイト | 3膳目はお茶漬けに(ひつまぶしには出汁がつくと案内) |
| 名古屋コンシェルジュ「なごやめし」 | ダシ(またはお茶)をかける |
| 小学館『デジタル大辞泉プラス』 | 煎茶またはだし汁をかけて茶漬けにする |
名古屋コンシェルジュでは、愛知ではたまりをもとにした、こってりしたタレを使うので、お茶漬けにしてもかば焼きの味わいが残る、と説明しています。
お茶漬けをおいしく食べるコツ
- 茶わんにご飯とうなぎをよそう
- 残しておいた薬味を少しのせる
- だしやお茶を、ご飯がひたるくらいを目安に少しずつかける
- 熱いので、やけどに気をつけて、さらさらと食べる
だしやお茶を一度にたくさんかけると、味がうすくなります。足りなければ、あとから足しましょう。
4杯目は何がおすすめ?量の分け方
4杯目は、1〜3杯目でいちばん気に入った食べ方で食べます。あつた蓬莱軒の公式サイトでも、最後はお好みの食べ方で、と案内しています。
4杯目の楽しみ方の例
- いちばんおいしかった食べ方をもう一度:迷ったらこれ
- 薬味をのせてから、だしやお茶をかける:2杯目と3杯目を合わせた食べ方
- そのまま食べる:うなぎの味で食事を終える
最初におひつの中を4つに分けておく
4つの味を楽しむなら、最初にしゃもじでおひつの中を4つに分けておくと、1杯の量の目安になります。これはこの記事のおすすめの食べ方で、決まりではありません。
量が多いと感じたら、無理に4杯目まで食べなくてもかまいません。取り分けるときに1杯を少なめにすれば、量を調整しやすくなります。ご飯の量とカロリーの関係は、鰻重(うな重)のカロリーとPFCで紹介しています。
ひつまぶしはどこで生まれた?名古屋との関係
ひつまぶしの名前を登録商標にしている名古屋の老舗、あつた蓬莱軒は、出前用の大きなおひつから生まれたと公式サイトで説明しています。名古屋の観光情報サイトにのっている同店の紹介では、明治の終わりごろに始まったとしています。この記事では、この2つの説明を紹介します。ほかのお店の説明は、この記事では確かめていません。
あつた蓬莱軒の説明:出前のおひつから生まれた
あつた蓬莱軒は、明治6年(1873年)に、名古屋市熱田で料亭として始まった店です。熱田は、江戸時代に東海道の宿場町(宮宿)としてにぎわった場所です(同店の公式サイト)。公式サイトでは、ひつまぶしの始まりを次のように説明しています。
- 出前の注文が多く、空になった丼を回収するときに割ってしまうことがあった
- 2代目の店主が女中頭と相談して、割れにくい木の器を考え、数人前の鰻丼を大きなおひつにまとめて届けるようにした
- すると、うなぎばかり先に食べられて、ご飯が残るようになった
- そこで、うなぎを細かく刻み、ご飯と先に混ぜて出したところ、とてもよろこばれた
大きなおひつでうなぎとご飯を混ぜる、つまり「まぶす」ことが、「ひつまぶし」という名前のもとだと説明しています。いまはおひつが1人用になり、最後はお茶漬けにして楽しむ形になった、とも書かれています。
名古屋の観光情報サイトにのる同店の紹介:お座敷で取り分けていた
名古屋コンシェルジュのあつた蓬莱軒の紹介ページでは、明治の終わりごろ、大きなおひつに入れた、かば焼きをのせたご飯を、お座敷で女中さんが小分けして出していたのが始まりだ、と紹介しています。同じページでは、1人用のおひつに入れた刻んだかば焼きのご飯を、1膳目はそのまま、2膳目は薬味を入れて、3膳目はお出汁をかけて食べる、とも書かれています。
いまは「なごやめし」の一つ
いまでは、ひつまぶしは名古屋の「なごやめし」の一つとして紹介されています(名古屋コンシェルジュ)。名古屋を訪れたときは、お店ごとの薬味やだしのちがいを比べてみるのも楽しみ方の一つです。
うな丼・うな重とどうちがう?家で楽しむには?
ひつまぶしと、うな丼・うな重のいちばんのちがいは、うなぎを刻むことと、1杯ごとに味を変えて食べることです。
うな丼・うな重との比較
| くらべるところ | ひつまぶし | うな丼・うな重 |
|---|---|---|
| 器 | 小さなおひつ(茶わんに取り分ける) | どんぶり・重箱 |
| うなぎ | 刻んでのせる | かば焼きをのせる |
| 食べ方 | そのまま・薬味・だしやお茶で味を変える | ご飯とかば焼きをいっしょに食べる |
(出典:小学館『デジタル大辞泉プラス』「ひつまぶし」、『デジタル大辞泉』「鰻丼」「鰻重」)
家でひつまぶし風に楽しむ手順
- 温かいご飯を用意する
- うなぎのかば焼きを、食べやすい大きさに刻む
- ご飯にかば焼きをのせ、タレを少しかける
- 薬味(ねぎ・わさびなど)と、だしかお茶を用意する
- 1杯目はそのまま、2杯目は薬味、3杯目はだしやお茶、4杯目は好きな食べ方で食べる
持ち帰ったかば焼きのおいしい食べ方や、タレの使い方はうなぎの美味しい食べ方でも紹介しています。うなぎとご飯の量がわかれば、ひつまぶしのカロリーも計算できます。計算のしかたはうなぎのカロリーと栄養をご覧ください。
猫家の本店(千葉県四街道市)は、うなぎを蒸してから焼き、特製のタレで仕上げる関東風のうなぎ屋です。店内でのお食事のほか、テイクアウトやデリバリーもご利用いただけます。
関東風のうなぎを店内でもテイクアウトでも
猫家のうなぎは、特大の国産うなぎを蒸してから焼き、特製のタレで仕上げる関東風。
店内でのお食事のほか、テイクアウトやデリバリーでもお楽しみいただけます。
電話予約承ります(本店:千葉県四街道市四街道1-22-5/夜は21:00〜深夜、平日の昼は11:30〜15:30で予約制)
よくある質問(FAQ)
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参考にした情報
- あつた蓬莱軒 公式サイト「歴史と歩み」:明治6年の創業、ひつまぶしの名前の由来、お召し上がり方、登録商標
- あつた蓬莱軒 公式サイト トップページ:ひつまぶしが同店の登録商標であること、薬味やお茶漬けの楽しみ方が明治時代に確立されたこと
- 名古屋コンシェルジュ(名古屋観光コンベンションビューロー)「あつた蓬莱軒 本店」:明治末期ごろの始まり、1膳目〜3膳目の食べ方
- 名古屋コンシェルジュ「なごやめし」:ひつまぶしの食べ方、愛知のタレ、なごやめしの説明(なごやめし普及促進協議会の説明より)
- コトバンク「ひつまぶし」:小学館『デジタル大辞泉プラス』(名古屋市のご当地料理、1杯目〜3杯目の食べ方)
- コトバンク「鰻丼」、コトバンク「鰻重」:小学館『デジタル大辞泉』(うな丼・うな重の意味)
※この記事の内容は、2026年10月27日に確認した上記の情報をもとにしています。お店ごとの出し方や薬味は、それぞれのお店でご確認ください。