うなぎグルメ 子ども 食べ方 2026年11月26日

うなぎは子供に何歳から?/
公的な目安の有無と小骨・味付けの注意点

この記事の結論

  • うなぎを何歳から食べてよいかという国の決まった目安は、確かめた範囲では見当たりません。
  • とくに気をつけたいのは小骨です。身を小さくほぐし、骨を取り除いてからあげましょう。
  • たれは子どもには味が濃いので少なめに。量は少しから始め、不安なら医師や保健師に相談を。

「うなぎは何歳から食べていい?」に、国が決めた答えは見当たりませんでした。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)にも、うなぎについての記載はありません。そのかわり、消費者庁は魚の小骨がのどに刺さる事故に注意をよびかけていて、その中にはうなぎの例もあります。この記事では、公的な資料で確かめられる注意点(小骨・味の濃さ・量・初めての進め方・相談先)をまとめます。

うなぎは子どもに何歳から食べさせていい?

うなぎを何歳から食べさせてよいかについて、国が決めた「○歳から」という目安は、確かめた範囲では見当たりませんでした。子どもの成長には個人差があるので、年齢だけで決めず、かむ力や食べ方の様子を見て考えることが大切です。

「授乳・離乳の支援ガイド」に書いてあること

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年3月)は、現在はこども家庭庁のページで公開されています。このガイドには、うなぎについての記載はありません。魚については、離乳が進むにつれて、白身魚から赤身魚、青皮魚へと進めていくと書かれています。

また、離乳の完了(形のある食べ物をかみつぶせるようになり、栄養の大部分を母乳や育児用ミルク以外の食べ物からとれるようになった状態)は、生後12か月から18か月ごろとしています。ただし、これはうなぎを食べてよい時期を示したものではありません。

自治体の資料では

東京都世田谷区の資料「保育園ではこんな相談を受けています。」には、「うなぎのかば焼きを欲しがるが、食べてもよいか」という相談がのっています。答えでは、うなぎは身がやわらかく食べやすそうに見えるものの、小骨が多く、のどに刺さる危険があること、味付けが子どもには濃いことから、あまりすすめられる食品ではないと説明しています。

年齢の目安はなくても、「小骨」と「味の濃さ」が大事なポイントだとわかります。次の章から、順番に見ていきます。

子どもにうなぎを食べさせるとき、とくに気をつけたいことは?

とくに気をつけたいのは小骨です。消費者庁は「子ども安全メール」(Vol.621、2023年3月)で、魚の骨がのどに刺さる事故に注意をよびかけています。

そこでは、医療機関から寄せられた例として、サケ(1歳)、ブリ(1歳)、サバ(2歳)とならんで、9歳の子どもがうなぎをあまりかまずに食べ、のどの奥に骨が刺さった例が紹介されています。小さな子どもだけでなく、大きな子どもでも起こることがわかります。

消費者庁が紹介している、骨が刺さらないための工夫

  1. 小さな子どもが食べる魚は、骨をていねいに取り除く。身をほぐしたり、細かくしたり、薄く切ったりして、小骨を見えやすくしてから取る
  2. 子どもが箸を使えるようになったら、骨を取りながら身を外す食べ方を、保護者と一緒に練習する
  3. よくかんで食べる。よくかむと、かたい骨に気づいて、飲みこむ前に口から出せる

うなぎのかば焼きは、身がやわらかく見えても、小骨が残っていることがあります。子どもに取り分けるときは、身を小さくほぐしながら、指先と目で骨がないか確かめましょう。

食べるときの姿勢にも注意

消費者庁は、食べ物による窒息や誤嚥(ごえん:食べ物が気管に入ること)を防ぐために、食べているときは姿勢をよくして、食べることに集中させるようよびかけています(2021年1月)。口に物を入れたまま、走ったり、笑ったり、泣いたり、声を出したりすると、誤って吸いこむおそれがあるためです。うなぎを食べるときも同じです。

のどに魚の骨が刺さったら、どうすればいい?

無理に取ろうとせず、耳鼻咽喉科を受診しましょう。消費者庁の「子ども安全メール」(Vol.621)は、次の2つを注意点としてあげています。

同じメールでは、のどに刺さった魚の骨は自然に抜けることもあるものの、刺さったまま抜けずに症状が悪くなることもあるため注意が必要、と説明しています。

くちびるの色が紫色、顔色が明らかに悪い、ゼーゼーして呼吸が苦しそう、呼吸が弱い、といったときは、迷わず救急車(119番)を呼びましょう。厚生労働省は、子ども(15歳以下)のこうした症状を、すぐに救急車を呼ぶべき例としてあげています(「こんな時は迷わず119」)。

休日や夜間に、受診したほうがよいか迷ったときは、子ども医療電話相談「#8000」が使えます。小児科の医師や看護師に電話で相談できる窓口で、全国共通の番号から、住んでいる都道府県の窓口につながります(厚生労働省)。相談できる時間は都道府県によってちがいます。

うなぎのたれは、子どもには味が濃い?

子どもにとっては味が濃いと考えて、たれは少なめにしましょう。世田谷区の資料も、うなぎの味付けは子どもには濃いと説明しています。

授乳・離乳の支援ガイドでは、離乳の進行に応じて食塩や砂糖などの調味料を使う場合は、食品のもつ味を生かしながら、薄味でおいしく調理するとしています。家族の食事から、味をつける前のものを取り分ける方法も紹介しています。

子どもの食塩の目標量は?

年齢 食塩相当量の目標量(1日)
1〜2歳 男の子3.0g未満、女の子2.5g未満
3〜5歳 3.5g未満
6〜7歳 4.5g未満
8〜9歳 5.0g未満
10〜11歳 6.0g未満
(参考)18歳以上 男性7.5g未満、女性6.5g未満

(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」)

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」では、うなぎのかば焼100gの食塩相当量は1.3gです。計算の例(仮の数字)として、かば焼30gなら約0.4gです。この値には、ご飯にかけるたれや、あとから足すたれの分は入っていません。

たれを控える工夫

うな重のご飯の量とカロリーの関係は、鰻重のカロリーとPFCの記事で計算しています。

子どもが食べる量の目安はある?

何gまでなら大丈夫という国の決まった目安は見当たりません。少しの量から始めましょう。量を考えるときに知っておきたいのが、うなぎに多く入っているビタミンAです。

かば焼100gにはビタミンAが1,500μgRAE(レチノール活性当量)入っています(成分表)。食事摂取基準(2025年版)は、ビタミンAの耐容上限量を、年齢ごとに次のように示しています。耐容上限量とは、健康への害が出るおそれがないとみなされる、ふだんとり続ける量(習慣的な摂取量)の上限です。

年齢 ビタミンAの耐容上限量(1日)
1〜2歳 600μgRAE
3〜5歳 700μgRAE
6〜7歳 950μgRAE
8〜9歳 1,200μgRAE
10〜11歳 1,500μgRAE

(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」)

かば焼100gのビタミンA(1,500μgRAE)は、1〜2歳の耐容上限量(600μgRAE)の2.5倍で、10〜11歳の耐容上限量と同じ量です(成分表と食事摂取基準の値から計算)。ただし、この表から「何gまでなら安全」という量は決められません。耐容上限量は1回の食事ではなく、ふだん続けてとる量についての上限で、ほかの食べ物からとるビタミンAもあるためです。うなぎを食べる日は量を少なめにして、毎日続けて食べるのは控えましょう。

かば焼は脂質も多く、100gあたり21.0gです(成分表)。授乳・離乳の支援ガイドは、離乳の時期について、脂肪の多い肉類は少し遅らせるとしています。うなぎについての記載ではありませんが、脂の多い食べ物は、子どもの様子を見ながら少しずつにすると安心です。栄養のくわしい値はうなぎのカロリーと栄養で紹介しています。

初めてうなぎを食べるときは、どう進めればいい?

少しの量から始めて、子どもの様子を見るのが基本です。授乳・離乳の支援ガイドでは、新しい食品を始めるときは、離乳食用のスプーンで1さじずつあげて、様子を見ながら量を増やしていくとしています。これは離乳の時期についての記載で、うなぎについての記載ではありませんが、初めての食べ物を少しずつ試すときの参考になります。

  1. 子どもの体調がよい日に、少しの量から試す
  2. 骨を取り除き、小さくほぐしてからあげる
  3. たれは少なめにする
  4. 座って、姿勢よく、食べることに集中できるようにする
  5. 食べたあと、いつもとちがう様子がないか見ておく

支援ガイドは、食物アレルギーによるアナフィラキシー(強いアレルギー反応)が起こると、じんましんなどの皮膚の症状、おなかが痛い・吐くなどの症状、ゼーゼーする・息苦しいなどの症状が、いくつも同時に急に出て、命にかかわることもあると説明しています。そして、離乳を進めるなかで食物アレルギーが疑われる症状が出たときは、自分で判断せず、必ず医師の診断にもとづいて進めることが必要だとしています。

息が苦しそう、くちびるの色が紫色、顔色が明らかに悪いなどのときは、迷わず救急車(119番)を呼びましょう(厚生労働省「こんな時は迷わず119」)。

お店やテイクアウトのうなぎを取り分けるときの工夫は?

大人用のうな重やうな丼を取り分けるときは、子どもの分を先に取り分けて、骨とたれを調整するのがポイントです。

猫家の本店(千葉県四街道市)は関東風のうなぎ屋で、うなぎを蒸してから焼き、特製のタレで仕上げています。店内でのお食事のほか、テイクアウトやデリバリーもご用意しています。ご家族で召し上がるときも、お子さまの分は骨とたれに気をつけて取り分けてください。

不安なときは、だれに相談すればいい?

子どもの食べ方で不安があるときは、かかりつけの医師や、自治体の保健師・管理栄養士に相談しましょう。授乳・離乳の支援ガイドは、医師、歯科医師、助産師、保健師、管理栄養士などが参加して作られたもので、こうした専門職が子育て中の家族を支える考え方をまとめています。

困ったこと 相談先の例
息が苦しそう、くちびるの色が紫色、顔色が明らかに悪い すぐに救急車(119番)
食べ方・量・離乳食の進め方 かかりつけの小児科、自治体の保健師・管理栄養士
食物アレルギーが心配 医師(自分の判断で食べ物をやめたり進めたりしない)
魚の骨がのどに刺さった 耳鼻咽喉科
休日・夜間に受診するか迷う 子ども医療電話相談「#8000」

妊娠中や授乳中の方のうなぎの食べ方は、妊娠中のうなぎの食べ方も参考にしてください。うなぎは、骨とたれと量に気をつけながら、家族で楽しんでください。不安なことは一人でかかえず、専門家に相談しながら進めましょう。

関東風のうなぎを店内でもテイクアウトでも

猫家のうなぎは、特大の国産うなぎを蒸してから焼き、特製のタレで仕上げる関東風。
店内でのお食事のほか、テイクアウトやデリバリーでもお楽しみいただけます。

電話予約承ります(本店:千葉県四街道市/夜は21:00〜深夜、平日の昼は11:30〜15:30で予約制)

よくある質問(FAQ)

うなぎは何歳から食べられる?
国が決めた「○歳から」という目安は、確かめた範囲では見当たりませんでした。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」にも、うなぎについての記載はありません。年齢だけでは決められないので、食べさせるか迷うときは、かかりつけの小児科医や自治体の保健師・管理栄養士に相談しましょう。食べさせる場合は、小骨とたれに気をつけて、少しの量にしましょう。
1歳の子どもにうなぎをあげてもいい?
うなぎについての国の決まりは見当たりません。支援ガイドでは、離乳の完了を生後12か月から18か月ごろとしていて、1歳はまだ離乳の途中のこともあります。世田谷区の資料は、うなぎは小骨が多く、味付けも子どもには濃いので、あまりすすめられる食品ではないと説明しています。あげるか迷うときは、かかりつけの小児科医や保健師に相談してください。
うなぎの骨がのどに刺さったら?
無理に取ろうとせず、耳鼻咽喉科を受診しましょう。消費者庁は、ご飯を丸のみさせると骨がさらに深く刺さるおそれがあること、ピンセットなどで取ろうとすると口の中を傷つけるおそれがあることを注意しています。休日や夜間に迷ったら「#8000」に相談できます。息が苦しそう、くちびるの色が紫色などのときは、すぐに救急車(119番)を呼びましょう。
子どもにうなぎのたれは大丈夫?
子どもには味が濃いので、少なめにしましょう。かば焼100gの食塩相当量は1.3gで、ご飯にかけるたれの分は入っていません。食事摂取基準(2025年版)の食塩相当量の目標量は、3〜5歳で1日3.5g未満です。
子どもが食べる量の目安はある?
何gまでなら大丈夫という国の目安は見当たりません。少しの量から始めましょう。かば焼100gのビタミンAは1,500μgRAEで、1〜2歳の1日の耐容上限量(600μgRAE)の2.5倍です(成分表と食事摂取基準の値から計算)。毎日続けて食べるのは控えましょう。
白焼きなら子どもに向いている?
白焼きはたれを付けずに焼くので、食塩相当量は100gあたり0.3gと、かば焼の1.3gより少なめです(成分表)。一方で、脂質は100gあたり25.8gで、かば焼の21.0gより多めです。小骨への注意と、ビタミンAの量(100gあたり1,500μgRAE)は、かば焼と同じように考えましょう。

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参考にした情報

※この記事の内容は、2026年10月27日に確認した上記の情報をもとにしています。お子さんの体調や発達に合わせた食べ方は、医師や保健師に相談してください。